WordPressに対応するphpバージョンとDB表の重要性【最新版一覧表付き完全ガイド】

WordPressの運用において、セキュリティやパフォーマンスの維持は極めて重要です。

そのため、phpバージョンの確認と適切な更新が欠かせません。phpはWordPressが動作するための基盤であり、バージョンによってはサイトの動作に影響を与えることもあります。

特に中小企業のweb担当者にとって、phpバージョンの管理は見過ごせないポイントです。

  • WordPressが対応しているphpとMySQLのバージョンと知りたい

本記事では、WordPressに対応するphpバージョンの確認方法と、データベース表(DB表)について解説します。

1. WordPressにおけるphpバージョンの重要性

WordPressは、phpというプログラミング言語を使用して動作しています。

このため、使用しているphpバージョンが古い場合、WordPressの機能やプラグインが正しく動作しないリスクがあります。特に、セキュリティの観点から、phpのバージョンは常に最新の安定バージョンを利用することが推奨されています。

中小企業においては、Webサイトがビジネスの顔となることが多いため、その安定性やセキュリティは企業の信頼にも直結します。

例えば、古いphpバージョンを使用していると、脆弱性が放置されたままになる可能性が高く、外部からの攻撃を受けるリスクが増大します。

また、phpのバージョンが古いと、新しいWordPressのアップデートに対応できない場合があり、サイトの機能が制限されたり、パフォーマンスが低下することも考えられます。そのため、定期的なphpバージョンの確認と更新が欠かせません。

さらに、phpバージョンを最新に保つことで、サイトの表示速度が向上し、検索エンジン最適化(SEO)にも良い影響を与えます。

Googleなどの検索エンジンは、ページの表示速度が速いサイトを評価する傾向があるため、phpバージョンの更新はSEO対策の一環としても重要です。

2. WordPressの推奨環境

WordPressの推奨環境は、以下のようになっています。

  • PHPバージョン:7.4以上
  • MySQLバージョン:8.0以上

※2024年10月時点

この条件は多くのレンタルサーバーで整っています。

3. phpバージョンの確認方法と手順

WordPressのphpバージョンを確認することは、Web担当者として欠かせない基本的な作業です。phpバージョンは、WordPressのダッシュボードやサーバー管理ツールから簡単に確認することができます。

まず、WordPressの管理画面にログインし、「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」→「サーバ」を選択します。
ここで、現在使用しているphpバージョンが表示されます。

 

PHPバージョン確認画面

4. WordPressのバージョン確認方法

上記と同様に使用中のWordPressのバージョンも確認する必要があります。

こちらも「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」→「WordPress」を選択すると、現在のバージョンが確認できます。

5. WordPressのバージョンに対して対応しているPHPとMySQLバージョン

ここまでの内容で現在のWordPressとPHP、MySQLのバージョンが確認できたと思います。

次にWordPressのバージョンに対して推奨しているPHPとMySQLバージョンを確認していきます。
以下が一覧表になります。

WordPressバージョン 推奨PHPバージョン 推奨MySQLバージョン
6.6.x 8.1以上 5.7以上
6.5.x 8.1以上 5.7以上
6.4.x 8.1以上 5.7以上
6.3.x 7.4以上 5.7以上
6.2.x 7.4以上 5.7以上
6.1.x 7.4以上 5.7以上
6.0.x 7.4以上 5.7以上
5.9.x 7.4以上 5.7以上
5.8.x 7.4以上 5.6以上

古いPHPバージョンやMySQLでも動きますが、公式のサポートが終了となっていますので、脆弱性の危険性があります。

PHPバージョン リリース日 サポート期限
8.3 2023年11月23日 2026年11月23日
8.2 2022年12月8日 2025年12月8日
8.1 2021年11月25日 2024年11月25日
8.0 2020年11月26日 2023年11月26日
7.4 2019年11月28日 2022年11月28日

最新情報についてはWordPress公式にてご確認ください。

これからWordPressをインストールされる場合には、PHP8.1以上、MySQL5.7以上が推奨です。

6. phpバージョンやMySQLバージョンの変更方法

多くのレンタルサーバーでは、コントロールパネルにログインしてバージョンの切り替えが可能で、ワンクリックで最新バージョンに変更することができます。

ただし、phpやMySQLのバージョンを変更する際には、使用しているプラグインやテーマが新しいバージョンに対応しているかどうかを事前に確認することが重要です。

また、バージョンアップ前には必ずデータのバックアップをおこないましょう。万が一、更新後に問題が発生した場合でも、バックアップがあれば迅速に元の状態に戻すことが可能です。

バージョンアップ後には、必ずサイト表示側だけでなく、管理画面側での動作やレイアウト確認をおこない、不具合箇所があれば修復をおこなうようにします。

7. WordPressは定期的にアップデートする必要がある

WordPressを利用する時にはWordPressのアップデートだけでなく、PHPとMySQLのアップデートも定期的におこなう必要があります。

これをおこなうことで、サイトの表示速度の改善やセキュリティ強化につながりますので、「今まで何も問題ないからアップデートする必要がない」というのではなく、訪問ユーザーを守るためにも定期的にメンテナンスが必要です。

 

投稿者プロフィール

遠藤 晃太
遠藤 晃太代表
WordPressを使ったサイト制作は10年以上。
これまでにショッピングサイト、カーショップ、不動産、認定講座、弁護士、生命保険、病院、司法書士、飲食店、運送業、高校案内サイト、留学案内サイト、施設案内サイト、幼稚園、鍼灸院、キャンプ場、大学など、多数のサイト制作してきました。
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