サイバー攻撃の増加とホームページ保守の重要性

サイバー攻撃と保守

近年、企業を取り巻くサイバー攻撃の件数は急増しています。ニュースでも大手企業への攻撃が話題になることが増えましたが、決して大企業だけの問題ではありません。

中小企業や個人事業者のホームページも、攻撃対象となる可能性があります。特に、業務運営やサービス提供に欠かせないウェブサイトが攻撃によってダウンしてしまうと、事業に大きな影響を及ぼすことになります。

WP保守ガードにも、こうした背景からホームページ保守に関するご相談をいただくことが増えています。企業側が自社サイトの安全性に危機感を持つことは非常に良い兆候であり、私たちとしても、早期に対策を講じることで被害を未然に防ぐお手伝いができます。

1. 「今まで通りの保守」が危険な場合

ご相談いただく中でよくあるのが、「今まで通りの保守で運用してほしい」というご依頼です。しかし、これは場合によっては危険を伴います。実際に私たちが内部調査を行うと、以下のような問題が見つかることが少なくありません。

1-1. 不要なサイトやテスト環境の放置

本番環境以外に、テスト用に作られたWordPressサイトや古いサブサイトが残っているケースがあります。

住宅に例えると、玄関以外に勝手口が複数ある状態です。出入口が多いほど、知らない間に侵入されるリスクが高くなります。

ウェブサイトにおいても同様で、放置されたサイトはサイバー攻撃者にとって格好の侵入ポイントとなります。

1-2. アップデートの未実施によるリスク

WordPress本体やテーマ、プラグインには定期的なアップデートが必要です。

しかし、アップデートを行うと不具合が起きるのではないかという理由で、そのまま放置されているケースがあります。これもリスクを増大させる要因です。

攻撃者は、脆弱なバージョンを狙って侵入を試みるため、最新の状態に保つことが非常に重要です。

2. 個人事業者や中小企業も標的になりうる

最近のサイバー攻撃は、大手企業だけでなく中小企業や個人事業者にも向けられています。例えば、競合他社による攻撃によってサイトをダウンさせ、業務や売上に支障を出すといったケースも考えられます。

さらに、最近では生成AIを活用した攻撃も増えてきています。AIを使うことで、短時間で大量の脆弱性を探索し、攻撃に利用することが可能です。

生成AIの活用は便利な反面、攻撃者にとっても強力な武器となります。そのため、サイトの保守管理やセキュリティ対策を怠ると、気づいたときには被害が発生していることも十分あり得ます。

3.サイト被害の深刻さ

サイバー攻撃によって被害を受けた場合、その影響は多岐にわたります。例えば、次のようなリスクがあります。

3-1. サイト改ざん

攻撃者がサイト内の情報を変更することで、企業の信用が損なわれます。特に、商品情報や料金情報が改ざんされると、顧客に大きな迷惑をかける可能性があります。

3-2. サービス停止・事業停止

攻撃によるサーバーダウンやサイト削除により、業務が停止するケースがあります。ECサイトや予約サイトを運営している場合、売上の損失も直接的に発生します。

3-3. 復旧費用の増大

攻撃を受けてサイトが大幅に破損した場合、復旧が困難となり、再度サイト制作を行わざるを得ないこともあります。

その際の費用は数十万、場合によっては数百万円単位になることもあります。
こうした被害を防ぐには、日頃からの保守管理とセキュリティ対策が欠かせません。

4. 保守管理の重要性

ホームページを守るためには、単に「サイトが動いている状態」を維持するだけでは不十分です。

具体的には以下のような保守管理が求められます。

4-1. 不要なサイトや環境の整理

過去のテスト環境や古いサブサイトを削除し、攻撃者が侵入できる経路を減らします。

4-2. 定期的なアップデート

WordPress本体、テーマ、プラグインを常に最新の状態に保つことで、既知の脆弱性を突かれるリスクを減らします。

4-3. アクセス制限の強化

管理画面へのIP制限や二段階認証を導入することで、侵入の難易度を上げます。

4-4. 定期バックアップの実施

万が一サイトが改ざんされても、バックアップから復旧できるように準備しておくことが重要です。

4-5. セキュリティ監視の導入

攻撃の兆候を早期に検知することで、被害を最小限に抑えることが可能です。

5. 不具合発生後の相談はリスクが高い

ホームページに不具合が発生してから保守のご相談をいただくケースがあります。しかし、この考え方は非常にリスクが高いといえます。

不具合発生前の状態が正確に把握できないため、たとえ復旧できたとしても「完全な復旧」とはならない可能性が高いのです。

例えば、攻撃や不具合によってファイルやデータが破損している場合、過去の状態に戻せないケースがあります。また、侵入経路や脆弱性の特定が困難になり、再度同じ被害を受けるリスクも残ります。

住宅に例えると、窓や扉のどこから侵入されたのか分からない状態で修理しても、再び侵入される危険が残る状態と同じです。

そのため、サイトを安全に運用するには、「不具合が発生する前からの保守管理」が不可欠です。
定期的なアップデート、不要サイトの整理、バックアップの実施、アクセス制限の強化など、日頃からの管理が将来的な被害を防ぐ最も確実な方法です。

6. まとめ

サイバー攻撃は規模の大小を問わず、全ての企業・事業者にとって無視できない脅威です。「今まで通りの保守」だけでは十分ではなく、定期的なアップデートや不要サイトの整理、アクセス制限、バックアップなど、包括的な保守管理が必要です。

WP保守ガードでは、こうしたリスクを未然に防ぐための保守サービスを提供しています。
私たちは、単に「サイトが動いている状態」を維持するだけでなく、攻撃者に狙われにくい環境を整えることを重視しています。

常日頃から警備を行い、万全の体制でサイト運営をサポートすることが、将来的な被害を防ぐ最も確実な方法です。

ホームページ保守に関してお困りの方は、ぜひ私たちにご相談ください。
安全で安定したサイト運営を、プロの手で支援いたします。

投稿者プロフィール

遠藤 晃太
遠藤 晃太代表
WordPressを使ったサイト制作は10年以上。
これまでにショッピングサイト、カーショップ、不動産、認定講座、弁護士、生命保険、病院、司法書士、飲食店、運送業、高校案内サイト、留学案内サイト、施設案内サイト、幼稚園、鍼灸院、キャンプ場、大学など、多数のサイト制作してきました。
じっくりと話し合い、お客様にピッタリのご提案やサポートを目指します。

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