近年のサイバー攻撃の傾向とホームページを守るための対策

ホームページやWordPressの保守

近年、サイバー攻撃は高度化・巧妙化し、その被害は増加の一途をたどっています。総務省の報告によれば、サイバー攻撃の手口は多様化し、特に不正ログインや不正アクセスが顕著に増加しています。

こうした状況下で、ホームページを安全に運営するためには、最新の攻撃傾向を把握し、適切なセキュリティ対策を講じることが不可欠です。

1. 最新のサイバー攻撃の現状と手口

2025年現在、サイバー攻撃はますます巧妙化し、多様な手法が用いられています。
以下に主な事例をいくつかご紹介します。

  • 静岡市生涯学習センター:ウェブサイトが外部からの不正アクセスを受け、講座申込者の個人情報漏えいが懸念されています。
  • 武蔵小金井クリニック:クリニックのウェブサーバーが不正アクセスを受け、人間ドックや予防接種申込者の個人情報漏えいが懸念されています。
  • NTTコミュニケーションズ株式会社:不正アクセスを受け、法人1万7,891社の情報漏えいが懸念されています。
  • 株式会社ポケモン:サイトリニューアル時の障害発生により、個人情報漏えいが懸念されています。
  • 崎村調理師専門学校:外部からの不正アクセスにより、学生名簿の漏えいが懸念されています。
  • 株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ:Sony Music Shopで登録ユーザーの個人情報が第三者に漏えいした可能性があります。
  • 松山大学:職員がサポート詐欺被害に遭い、学生ら889名の個人情報漏えいが懸念されています。

これは一部となっており、年々増加傾向となっています。

総務省の報告書によれば、標的型攻撃やランサムウェアの被害が高水準で推移しており、特にデータを暗号化せずに窃取し、対価を要求する「ノーウェアランサム」と呼ばれる新たな手口も確認されています。

また、DDoS攻撃によるウェブサイトの閲覧障害も複数発生しており、親ロシア派ハッカー集団からの犯行を示唆する投稿がSNS上で確認されています。

WP保守ガードでは、これらの動向を日々チェックし、お客様のホームページを守るために必要な最新の対策を提供しています。

特に、ランサムウェア攻撃の急増を受け、迅速にバックアップ体制を強化し、サイト復旧プランを設けることが最重要だと考えています。

2. 不正ログインと不正アクセスの脅威とは?

不正ログインとは、攻撃者が他人のアカウントに無断でアクセスする行為を指し、不正アクセスは許可されていないシステムやデータに侵入する行為を指します。

これらの攻撃は、個人情報の窃取や企業の機密情報の漏洩につながり、深刻な被害をもたらします。
特に、クレジットカードの不正利用被害額が増加しており、インターネットバンキングに係る不正送金被害も過去最多に迫る状況です。

実際にWP保守ガードでは、ある中小企業のクライアント様から「管理画面への不正アクセスが試みられている」というご相談を受け、早急にアクセス制限を強化し、不審なIPをブロックや、その他セキュリティ強化対策をすることで被害を防ぎました。

この時、対策をおこなわずに放置してしまうと、不正ログインされてサイト改ざんや乗っ取り、最悪の場合には脅迫されることも考えられたでしょう。

このような事例からも、不正アクセスに対する即時対応の重要性を実感しています。

3. 小規模サイトでも狙われる?その理由

「自分のサイトは小規模だから攻撃されない」と考えるのは危険です。

攻撃者は脆弱なサイトを自動的に探索し、規模に関係なく攻撃を仕掛けます。小規模サイトはセキュリティ対策が不十分であることが多く、攻撃の標的になりやすいのです。

では、なぜ小規模でも攻撃を受けるのでしょうか。考えられるの要因は以下になります。

  • 不正ログインできるかどうか、ハッカーから試されている
  • ライバル企業からの嫌がらせ
  • 大企業よりも小規模サイトの方が脆弱なセキュリティのため

また、被害に遭うとユーザーからの信頼を失い、アクセス数の低下や修復費用の発生など、多大な損失を被る可能性があります。

WP保守ガードでは、クライアント様が規模に関わらず強固なセキュリティ対策を講じられるよう、アクセス解析やログ監視を行い、不正アクセスの兆候をいち早くキャッチしています。

サイトの規模に関係なく、しっかりとしたセキュリティを実施することが必要です。

4. サイバー攻撃の被害事例とその影響

具体的な被害事例として、フィッシングツールを用いて不正に入手したクレジットカード番号等を使用し、通販サイトの商品を窃取する事件が発生しています。

この事件では、インドネシア在住の被疑者が逮捕されるなど、国際的な犯罪組織が関与しているケースも確認されています。

実際に、WP保守ガードでは、あるオンラインショップのお客様から「サイトがDDoS攻撃を受けてダウンしてしまった」とのご相談がありました。

迅速にサーバー設定を見直し、攻撃をブロックしたことで、ダウンタイムを最小限に抑えることができました。
このような事例からも、攻撃を受けた時に迅速に対応できる体制を整えておくことが、企業の信用を守る鍵だと強く感じています。

5. ホームページを守るための基本対策

ホームページのセキュリティを確保するための基本的な対策として、以下の点が挙げられます。

  • ソフトウェアの最新化:CMSやプラグイン、サーバーソフトウェアを常に最新の状態に保つことで、既知の脆弱性を解消します。
  • 強固なパスワードの設定:推測されにくい複雑なパスワードを設定し、定期的に変更する習慣を持つことが重要です。
  • 二要素認証の導入:パスワードに加えて、追加の認証手段を導入することで、不正ログインのリスクを大幅に減少させます。
  • 定期的なバックアップ:万が一の攻撃に備え、データの定期的なバックアップを行い、迅速な復旧を可能にします。

残念ながらインストール直後のWordPressでは、特殊なツールを使うことでユーザー名やパスワードがすぐにわかってしまい、ログインできてしまう可能性があります。仮に辞書攻撃されてしまうと、すぐに知られてしまうでしょう。

そのため、WordPressを導入した際には、まずセキュリティ対策を施すことが必要です。

ネット検索すると「WordPressは攻撃受けやすい」といった情報も見かけますが、しっかりとセキュリティ対策目的のプラグインなどを導入し、設定を強化すれば、安全に運営することができます。

WP保守ガードでは、これらの基本対策を「予防的アプローチ」として、常にお客様にご提案しています。

攻撃を受ける前にリスクを最小限に抑えることが、結果的に大きな損失を防ぐことにつながります。

6. 不正アクセスを防ぐための具体的なセキュリティ強化策

  • ファイアウォールの設定
  • WAF(Web Application Firewall)の導入
  • 管理画面のアクセス制限
  • ログの監視と異常検知
  • セキュリティプラグインの活用(WordPressなど)

これらのセキュリティ強化策は、攻撃者の侵入を防ぐために有効です。WP保守ガードでは、実際に多くのお客様に対してこれらの対策を実施しており、攻撃を未然に防ぐことができています。

特に、WAFの導入は効果が高く、SQLインジェクションやXSS攻撃からサイトを守るために欠かせません。

7. 継続的なセキュリティ対策の重要性

サイバー攻撃は一度対策を講じれば終わりではありません。攻撃の手法は日々進化しており、新たな脆弱性が発見されるたびに、それを悪用する攻撃が登場します。

そのため、「定期的なセキュリティチェックと更新」が不可欠です。

WP保守ガードでは、定期的なセキュリティ診断を提供し、最新の脅威に対応した対策を講じています。総務省が発表しているデータを見ても分かるように、サイバー犯罪の件数は増加傾向にあります。

特に、不正アクセスやランサムウェアの被害は、企業の経済的損失だけでなく、信用の低下にも直結する深刻な問題です。

8. まとめ

サイバー攻撃の手法は年々進化しており、不正ログインや不正アクセスの被害は深刻化しています。小規模なホームページでも決して安全ではなく、適切な対策を怠ると攻撃者の標的となってしまう可能性があります。

WP保守ガードでは、サイバー攻撃対策やサイトの保守・監視サービスを提供しています。

ホームページのセキュリティに不安を感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。
私たちの専門知識と経験をもとに、サイトの安全を守り、ビジネスの安定した運営をサポートいたします。
TOPページでは、保守サービス概要を確認することができます。

投稿者プロフィール

遠藤 晃太
遠藤 晃太代表
WordPressを使ったサイト制作は10年以上。
これまでにショッピングサイト、カーショップ、不動産、認定講座、弁護士、生命保険、病院、司法書士、飲食店、運送業、高校案内サイト、留学案内サイト、施設案内サイト、幼稚園、鍼灸院、キャンプ場、大学など、多数のサイト制作してきました。
じっくりと話し合い、お客様にピッタリのご提案やサポートを目指します。

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